捻挫についての基本
捻挫の定義は医学的に3段階に分類されている‼
Ⅰ度(軽度)➡靭帯がわずかに伸ばされている状態で比較的限られた部位に軽い腫れ.痛みが見られる。
Ⅱ度(中度)➡靭帯が部分的に切れた状態で広い範囲で腫れ、強い腫れや痛み、皮下出血が見られる。
Ⅲ度(重度)➡靭帯が完全に切れた状態。強い腫れ、痛みがあり、関節も不安定で関節がぐらぐらしている。
基本的な保存療法
腫れが引くまでの2~3週間は包帯やギブスでの固定で安静にし、腫れが引いてからは徐々に動かし6週目くらいから軽いジョギングを開始して、2~3ヶ月くらいでスポーツ復帰と言われています。
捻挫で靭帯は伸びません
捻挫で靭帯が伸びた‼って言っている方がいますが、靭帯は伸びたり縮んだりはしません。
靭帯はゴムのように伸びるわけではなく、靭帯の繊維が切れるのです。一部が切れるのを「不全断裂」全部切るのを「完全断裂」と言います。なので軽傷だと不全断裂で重症だと完全断裂と言います。
痛みが取れない原因1
靭帯がしっかりと修復していない
靭帯が修復される時期にしっかりと固定やリハビリをしていなければ、修復に時間がかかります。
損傷した靭帯が元の状態に戻るのが、損傷の度合いにもよりますが軽傷でも2週間、重症なら6~8週間ほどはかかります。それにリハビリをしっかりやらなければ靭帯の修復が遅れてしまいます。
痛みが取れない原因2
足首にある距骨の位置がずれている
カメラの三脚はカメラを乗せる台座がありその下を3点の足で支えています。
人間の足も同じで足裏には母指球、小指球、踵骨の3点の中に距骨という骨がありそれが台座代わりになっています。
捻挫のよって距骨の位置が崩れると足裏のアーチも崩れてします。それによって歩いている時に足が不安定になり同じところにストレスがかかり痛みが取れない状態になる。
痛みが取れない原因3
筋肉が硬くなっている
損傷した時に急激に伸ばされたりして損傷しているのと、普段の生活の中で無意識に足をかばったりしながら生活をしているので足首にストレスがかかり筋肉も硬くなり、痛みが治らない。
痛みが取れない原因4
いつまでも安静にし過ぎた
捻挫した急性期では安静固定が必要になるが、それを超えると足首をしっかり動かさないと靭帯の修復が遅れてしまう。
治りが遅い原因は様々あります。痛みの期間が長いほど治りが遅くなりますが、しっかりとしたリハビリ運動をすれば確実に痛みから解放されます。
リハビリ運動をいくつか紹介します!
靭帯は鍛える事は出来ないの知っていますか?
靭帯ではなく筋肉は関節を支え靭帯を補助します。
今回お伝えする運動は、筋肉を鍛える運動と関節を動かす運動を効率よく動かす運動をお伝えします。
よく言われている捻挫には腓骨筋を鍛えましょうと言った一つの筋肉ではなく、足首全体を鍛え動かす運動になります。
ユーチューブで解説します↓
本当に捻挫って癖になるの?
靭帯がしっかり修復していなければ「癖」になることが多いのは事実です。
靭帯が一度切れると足が地面につく時、足裏が内側に向きやすくなると言われています。そのまま体重をかけながら歩いたり運動すると外側の靭帯に負荷がかかり捻挫を繰り返しやすくなります。
こうならないためにもある程度の期間はしっかりと足首運動を心がけましょう。
まとめ
捻挫がなかなか治らない人は、先ずは足首運動を1ヶ月頑張ってみて下さい。結構な確率で今よりも痛みが出ない事をお約束します。