外反母趾
外反母趾とは足の親指の付け根部分が小指側(外側)に変形している角度が15度以上だと外反母趾と言います。
15度以内でも痛みがあれば外反母趾といいます。
30度以上だと、足だけの問題ではなく即に体全体に影響を及ぼしています。
※理由は足は身体の土台ですので土台が崩れると上も崩れます。
外反母趾の原因
外反母趾の原因をヒールやパンプスなどの細い靴を履いているからなると思ってる方が多いと思いますが、ヒールを履かない男性や子供にも外反母趾は急増しています。
本当の原因は…
- 遺伝による骨格形成
- 土踏まずが機能しないことで起こる
①遺伝による骨格形成
残念ながら人間にはもともといくつかの骨格形成があります。外反母趾も「遺伝」します‼
これは知らない方が多いのですが、どうしようもない事実です‼
赤ちゃんの時から少なからずゆがみが生じています。なのでヒールや細い靴を履かない子供にも外反母趾の子がいます。
しかし諦める必要はありません。
自分にある靴選びや正しい歩き方を手に入れれば外反母趾も改善してきますし、最小限に抑える事も出来ます。
②土踏まずが、機能しない
足裏の土踏まず(アーチ)とは三つあり
①内側縦アーチ ( 踵と母指球)
②外側縦アーチ (踵と小指球)
③横アーチ (母指球と小指球) があります。
外反母趾になるとアーチが崩れる
崩れた土踏まずをただ単に形を作っていても機能しなければ外反母趾は改善しません。
土踏まず(アーチ)とは形ではなくて機能させなければ何も役に立たないのです。
土踏まず(アーチ)の機能とは
- クッション性
- バランスの維持
- バネ効果
- 循環促進効果
土踏まず(アーチ)にはこのような大切な役目があります。
土踏まず(アーチ)の機能が崩れると足指を動かさない歩き方をするので足指の筋肉が落ちてしまったり硬くなったりし、横アーチが不足して外反母趾になります。
それに、子供の頃の足裏の刺激不足による「足底反射障害」によるものもあります。
足裏の刺激不足とは、ただ単に裸足で歩く機会が減っただけではなく、子供の子らから足裏をサポートするような靴を履いていると、足裏の土踏まずが動かなくなり刺激不足になります。
遺伝による骨格形成があったり、足裏、足趾の機能が低下して弱った状態で、ハイヒールやパンプス等の先の尖った不安定な靴を履くことによって、さらに2次的に悪化をすることがあります。
外反母趾での大切な事
歩き方や立ち方などの生活習慣が重要になります。
外反母趾になると、靴の中で親指の付け根が飛び出すので関節が靴にあたり激痛になったり、何もしない状態でも痛みが出る場合があります。
初期の頃にはあまり痛みがなく、ほっとく場合がほとんどで知らないうちにどんどん変形が進行し重症化する場合がありますので注意してください。
外反母趾での痛みの進行
1.足のアーチが崩れる事から始まります。
2.親指側(母指球)と小指側(小指球)の横アーチが崩れる事で人差し指や中指の付け根付近にマメができ始める
3.足の幅が広がり親指が曲がり始める
4.進行がが進むと親指と人差し指が重なり合って来る
それに変形が30度以上になると痛みが現れなくても身体の色々な場所に負担がかかっています。
その代表が、足関節、膝関節、股関節、腰、肩、首です。
人間の土台である足に変形があれば身体に不調を訴えてもおかしくありません。
外反母趾の種類
- 靭帯性外反母趾
- 仮骨性外反母趾
- 混合性外反母趾
- ハンマートゥー外反母趾
- 病変性外反母趾
靭帯性外反母趾
中足部の横アーチを支えている横中足靭帯が緩んだり伸びたりしてしまい、親指が小指側に大きく曲がっている状態を靭帯性外反母趾とも言います。
また横アーチがなくなる事で足の横幅が広がる、開帳足状態の外反母趾の事とも言います。
仮骨性外反母趾
仮骨性外反母趾は、親指の親指の曲がりは大きく曲がっていないが、親指の付け根が異常に出ているのが特徴的です。
ヒールなどを履いている女性に多く、ヒールの中で足が前に滑りそれを防ぐために指先を浮かせ足指を縮こまませながら、指の付け根で歩くような歩き方をしている方に多く見られます。
この衝撃から足を守るために骨が外側に出っ張ってきます。
混合性外反母趾
混合性外反母趾は靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾の混合している外反母趾です。
最初は靭帯性外反母趾か仮骨性外反母趾のどちらかから始まり症状の進行とともにもう一つの外反母趾を発症するケースが多いです。
ハンマートゥー外反母趾
ハンマートゥー外反母趾は先天的に足の指が長すぎたりハンマーのように縮こまっていたりすると起こりやすい外反母趾です。
それに小さめの靴を履いて足が圧迫されたり、大きめの靴を履いて脱げないように歩く癖がついてしまうと起こりやすいです。
病変性外反母趾
病変性外反母趾はリウマチやへバーデン結節と言った病気が原因で関節に変形が起こるり、腫れや変形が強く脱臼を伴っている場合が多い外反母趾です。
土踏まずについての説明
足裏には3つのアーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ)があります。
このように足全体が緩やかな弧を描いています。
この3つのアーチがしっかりと機能することで土踏まずが成り立ち足のゆびが地面を掴みながら、歩いたり、走ったりが自然にできるのです。
しかし横アーチを支えている靭帯が緩むことで足裏に土踏まずがなくなり足のゆびで地面を掴むことが出来なくなります。
すると親指が小指に曲がりはじめます。
これが靭帯性外反母趾と言います。
靭帯が緩む主な原因としては筋力の低下などが考えられます。運動不足や足裏の筋力が発達しなく靭帯が緩んでしまいます。
その一番の原因が靴やインソールにあります。
前にも説明した通り土踏まずがあることで足のゆびが動き地面を掴むことができるのです。
しかし皆さんが履いている靴やインソールなのですがそれを履くと土踏まずはどのようになっていますか?
もし土踏まずのところが盛り上がり下から足裏をフィットしているのであれば土踏まずの形はあるのですが機能はしていません。
足裏が全体が靴やインソールについているのであればそれは偏平足状態です。
土踏まずは形を作るよりまず機能させるのが人間本来の持っている一番大切なところです。
当院での外反母趾施術方法
5つの中のどの外反母趾に当てはまるかを診察し判断することが一番重要です。
当院の施術方法としましては「テーピング」を用いての施術になります。
痛みが強く、歩くのも困難な場合は「コットンの包帯固定」も同時に行います。
テーピングや包帯固定を続けて負担を減らすことが出来れば、約1ヶ月くらいで痛みの半分以上が軽減します。
残りの半分は、こじらせた期間の約1/5の期間(例:5ヶ月の場合は1ヶ月、5年の場合は1年)を要します。
テーピングで足を補正
※当院で扱っているテーピングは、水に濡れても大丈夫なのでテープをしながら足を洗う事が可能です。
テーピングで足を補正することで、得られる効果とは…
❶過剰な足への衝撃を抑制できる
外反母趾になると、偏平足や開帳足と言って足の裏の3つのアーチが低下してしまいます。
テーピングでの足の補正をすることで、3つのアーチを作ることで足裏本来の機能である、クッション性とバランス力が戻り足に負担がかからなくなります。
➋過剰な足の捻じれを抑制できます
外反母趾で親指が外側に変形してしまうと、歩行時に足が外側に捻じれてしまいます。
テーピングで親指と小指(第五中足基底部)押圧することで指が開き捻じれ歩行を抑制できます。
- テーピングで補正することで一か所にかかっていた負担を軽減できる
- 一定期間のテーピングで足指の使い方の癖付けになる
- テーピングで補正することで足指が真っすぐけれるようになる
- テーピングをすることで、今まで使われていない筋肉を機能的に使わす
- サポータより個々で調整しやすい
- テーピングといっても固定や矯正ではなく補正(指を使わす)
- 市販されているインソールの場合には、足裏をサポートしてしまうため、足裏や足指が動かなくなる
外反母趾の痛みが改善する理由
私が外反母趾や足の痛みの原因が慢性的なケガによる痛みだと分かっているからです。
ケガの場合には先ずはテーピングや包帯などで固定をし安静にすることで痛みが軽減してきます。
外反母趾も慢性的なケガなので安静にすれば痛みはよくなりますが、何か月も安静にしている訳には行きません。
それに、間違っている土踏まずや足ゆびの使い方でも痛みが出ます。
ゆびをしっかり機能させることが重要になっていきます。
まとめ
外反母趾での足の痛みでお悩みを抱えている人はたくさんいるのにもかかわらず、外反母趾での専門的に施術している方は少ないです。
当院の外反母趾施術として行っている、外反母趾専用テーピング&インソールでの効果的な方法で外反母趾から来る足の痛みを一緒に解決しましょう!
院長 バイタルあきやま