女性の外反母趾の原因はこれだ

女性の外反母趾の原因には以下の3つが考えられます。

  1. 靴やインソール
  2. 歩き方
  3. 遺伝

ひとつずつ解説していきましょう。

❶靴やインソール

間違った靴選びやインソールを履いていると足が退化してしまい、外反母趾や足の痛みがなかなか治りません。

靴選びインソール選びでよく間違う3つの事

  1. 土踏まず(アーチ)は形があればいい‼
  2. 足裏の土踏まずが3つある事を知らない‼
  3. 靴はピッタリの方がいい‼

まず、知っていただきたいのは人間の足裏には本来3つのアーチがある事です‼

足裏の3つのアーチとは?

①内側縦アーチ

②外側縦アーチ

③横アーチがあります。

もう一つ知っていただきたいのはその3つのアーチの役割です‼

3つのアーチがあり、土踏まず(アーチ)の機能を知っていただいたので、次にその3つのアーチと機能をどうやって効率よく働かすのか?

これが外反母趾.足の痛みのカギになります!

この様な橋を見たことありますか?↓

この様な眼鏡橋は、石同士がピッタリかみ合っているので、接着剤や釘は必要ないのです。

しかし欠点があり、眼鏡橋は上からの圧には非常に強いが、下からの水圧などには弱いのです。

人間の土踏まずもアーチ(隙間)がある事によって立ったり、歩いたり、飛んだり、跳ねたりをバランスよく出来ています。

★足裏のアーチは隙間が大切なのです‼

あなたの靴やインソールと足裏の間に隙間はありますか?

隙間がない=扁平足.開張足

靴や、インソールで足を下から盛り上げるようなものだとアーチの形はできるが隙間がないので機能しなくなるという事になります。

靴選びのもう一つのポイントが大きさです。5ミリ~1センチ位大きなものを選びましょう。

靴やインソールを買い替える時の参考にしてください。

②歩き方

歩き方の解説をする前に、先ずはご自身の足の形、ゆびの形を見て下さい。

「足ゆび」がしっかり伸びていないと正しい歩き方はできません!

手の指を足のゆびに見立てて試してみると明らかです。

下の写真のような逆立ちや、手押し車をした時に手の指が曲がってたり、閉じてたりすると不思議なほどバランスが取れなくなり倒れてしまいます。

なので自然に手の指を「パー」にして行います。

歩いている時も一緒で、足のゆびが曲がっていたり、足ゆびが閉じてたりすると歩きにくいのですが、何とか歩けるのは逆立ちした時の腕の力より、歩いている時の足や腰の力が強いお陰で何とか歩けます。

しかし知らないうちに体のあちこちに無理がかかり、体が歪んだり、色々な場所に痛みが出てきたりします。

歩く前には足のゆびを伸ばすストレッチを行ってから歩きましょう。

歩き方でよく聞かれるのは、大股歩きと小股歩きどちらがいいの?

この答えは小股で歩くのが足裏も使えるし足ゆびも使えますので小股歩きがいいです。

四足歩行で歩く多くの動物は「かかと」は地面に付けずに歩きます。

その方が足のけりだしがしやすく走りやすいからです。

人間は進化の過程で二足脚で立つようになってから踵が地面に着くようになりました。

人間の足裏の基本

  1. 足の第一指の付け根(母指球)
  2. 第五指の付け根(小指球)
  3. かかと

三点で体重を支えるのが理にかなっています。

カメラの三脚や東京スカイツリーなど三点で支えるのが最も安定するからです。

しかし、本来の足裏の三点があるのにもかかわらず、靴やインソールで土踏まずの下から持ち上げるものが支流になり足ゆび、足裏、足の甲の筋肉が退化してしまい筋バランスが崩れ外反母趾などの足の症状を引き起こしています。

正しい歩き方の基本

  1. つま先から着地
  2. かかとを付けて体重を乗せる
  3. 足首をしっかり伸ばして踏みける

なかなか最初は難しいけどマスターすると外反母趾や足の痛みだけではなく、姿勢もよくなりますので一石二鳥です。

チャレンジしてみて下さい

③遺伝

遺伝による骨格形成

残念ながら人間にはもともといくつかの骨格形成があります。外反母趾も「遺伝」します

これは知らない方が多いのですが、どうしようもない事実です‼

DNAによって親の骨格は遺伝するのです。

その証拠に、顔や歩き方が親と似ているのは、単純に骨格形式が似ているからです。

歩き方や立ち方は同様の骨格形状からの姿勢や重心位置、各関節の可動域が似ているために起こります。

それに、足ゆびの機能が低下して弱った状態で、ハイヒールやパンプス等の先の尖った不安定な靴を履くことによって、さらに2次的に悪化をすることになります。

しかし諦める必要はありません。自分にあう靴選びや正しい歩き方を手に入れれば外反母趾も改善してきますし、最小限に抑える事も出来ます。

子供の外反母趾の原因は?

子供の場合には、遺伝だけではなく普段の生活習慣から発生することも多く、それに子供の頃の足裏の刺激不足による「足底反射障害」でも起こります。

子供の足の骨が柔らかく軟骨のため、小さな靴を履いていても足に痛みが出にくく、親が気づかず変形が進む事もありますので、子供の靴は小まめに見てあげて下さい。

男性の外反母趾は原因は違うの?

男性の外反母趾も女性と同じで、靴やインソール、歩き方、遺伝からきます。しかし違うのが、痛みの出る時期です‼

写真でも分かるように、男性の場合には変形がかなり進行してからい痛みが出ます。

理由は↓

女性に比べて足ゆびや足の甲の筋力が強く痛みにある程度耐えられるからです。

外反母趾の対処方法は?自宅で出来るセルフケア3選

セルフケアその❶

【包帯ケア】

外反母趾だとどうしても親ゆびを開きたくなるのですが、外反母趾で大事な事は、開くより締める事です。

外反母趾の方の多くが、足の甲側の靭帯が緩んでいる傾向がありますのでそこを締めましょう。

締める場所は、足の甲の部分です。

コットンの包帯で6周~8周位巻いてください。あまりきつく締めすぎないように注意が必要です。

セルフケアその➋

【ゆび伸ばしケア】

ゆびを全体的に開くことが大切です。

ポイント

  1. 足のゆびの股まで手指を深く入れない(足の甲側の靭帯を開きすぎないため)
  2. あまり強く伸ばしたり曲げたりしない。

回数

一回に多くやるのではなく、5回~8回を小まめい1日3セットくらいやる事をお勧めします。

セルフケアその➌

【かかとぐるぐるケア】

外反母趾になるとゆびだけの問題ではなく、かかとが重要なポイントになります。

かかとが真っすぐ地面に着くことがいいのですが、外反母趾になるとかかとの骨が外反(外側に向く)している事がありますのでかかとのケアが大切になります。

かかとを保持して左右大きくゆっくり回してください。

回数

一回に多くやるのではなく、左右10回位を小まめい1日3セットくらいやる事をお勧めします。

外反母趾の原因についてのまとめ

外反母趾は、一つの原因ではなく色々な原因で起こります。なので親が外反母趾だからと言った事で諦めないでください。しっかりとしたケアや靴の選び方で、あなたが外反母趾になる可能性が確実に減ります。

現在外反母趾でお悩みの方は、当院オリジナルセルフケア3選を痛みが出ない程度で継続してみて下さい。