外反母趾は【一定期間の安静】と【歩き方】【靴】を変えれば、痛みは必ず改善します。

痛みをとるだけならば一定期間の安静をしてればいいのですが、人間は靴を履いて歩かなければいけません。

その時に間違った歩き方、靴を履いてしまうと、また痛みはぶり返します。

痛みをぶり返さないためにもしっかりした歩き方や靴選びをお勧めします。

外反母趾の痛みの原因

外反母趾の痛みの原因は、「ヒールやパンプス、つま先が細い靴によって起こる」と思っている方が多いようです。しかし、子供や男性と言ったハイヒールとは無縁の方が外反母趾になっているのも事実です。

それに女性が外反母趾になり、ハイヒールをやめたにも関わらず変形が進行するケースが多くあります。

では本当の外反母趾の原因は‼

私が外反母趾や足の痛みに特化し、クライアントさんの足や歩き方を観察して出た答えは

●外反母趾の方は足指を使わない歩き方や体重のかけ方が原因

  1. 歩行の最後に足首をしっかりと伸ばして踏みける歩行が出来ていない
  2. 地面をするように歩くダラダラ歩き
  3. 指が上がってしまう【浮き指】状態になっているため足指が使えなくなります

このような歩き方をすれば足指の筋肉が低下し筋肉のバランスが崩れ外反母趾になりやすくなります。小学生のうちからしっかりとした歩行指導をしなければこれからもっと子供の外反母趾は増えると思います。

●足裏の土踏まずの機能が低下や足裏に過保護すぎる生活習慣が原因

足には3つの土踏まずがあります、ご存知ですか?

たぶん皆様が思っている土踏まずは、内側縦アーチと言われている土踏まずです。そのほかにあと2つありますので覚えといてください。

3つの土踏まずはみな大事なのですが、外反母趾に直結している土踏まずが【横アーチ】と言われている土踏まずです。外反母趾の人の多くは「偏平足」や「開帳足」と言われています。

偏平足とは、足裏がべったり地面に着いている事です。これはなんとなく理解していると思います。

開帳足とは、横アーチが無くなり足の横幅が広がり、場合によっては足指の付け根にタコが出来ます。

偏平足や開帳足になるのでしょうか?

これは足裏の機能低下や過保護すぎる靴やインソールが原因です。

※クライアントにインソールの説明後当院に捨てられたインソールの一部

足裏から盛り上がりがあるインソールは足裏の機能を低下し足裏を過保護にしてしまいます。

足裏の土踏まずの形が出来ればいいと思っている方がたくさんいますが、形が出来るより土踏まずを機能させなくてはなりません。裸足がいいと言いながら、靴やインソールを薦める時は裸足とかけ離れた靴やインソールを薦める人がいますが僕には理解が出きません。

靴を選ぶときは素足に近い感覚の靴を選んでください。

③遺伝による骨格形成

残念ながら人間にはもともといくつかの骨格形成があります。「遺伝」です‼

赤ちゃんの時から少なからずゆがみが生じています。なのでヒールや細い靴を履かない子供にも外反母趾の子がいます。しかし諦める必要はありません。自分にある靴選びや正しい歩き方を手に入れれば外反母趾も改善してきますし、最小限に抑える事も出来ます。

自分でできる痛み解消方法

先ずは安静です。スポーツジムやウォーキングしている人であれば少しの間お休みをして下さい。痛む部分が赤く腫れあがっているのであれば患部のアイシングをお勧めします。痛みがひどい場合には温める事で痛みが増強する恐れがありますのでご注意下さい。

外反母趾の原因は先ほどお話した通り、足指や足裏の機能低下やそれによっての筋バランスが崩れる事によって起こります。痛みが安静によって解消してからは、しっかりとした足指や足裏の筋肉を活性化させ筋肉を正常戻す事で痛みを改善できます。

その前段階で足裏の血行を促進させるために足裏や足の甲のマッサージをお勧めします。このマッサージは足指をグリグリとやるのではなく気持ちのいい強さでできるだけ優しく血行を良くするように行ってください。なれて痛みが無くなってきたら指を回してみたり、引っ張ってみたり色々と試してください。

足指の弱った筋肉を強化する運動

この足指運動は痛みがある時や最初からやるとうまくいかない事がありますので痛みが痛みが和らいだことに実感出来たら行ってください。

足指運動のやり方

  1. 足を肩幅くらい広げて立ち、両手を壁や椅子などにつける
  2. かかとを持ち上げつま先立ちになり親指に体重が乗っていることを意識しながら約3秒間維持します
  3. これを10回行います

これを1日3セット行ってください。

外反母趾を引き起こす原因は足指や足裏の筋力低下にありますので、これらの筋力を鍛える事でバランスを取り戻します。

 

外反母趾を防ぐ歩き方

外反母趾と言って思い当たるのは、ヒールを履いている女性がなるもの、と思いがちです。しかしヒールを履かない女性や子供、それに男性にも起こることからハイヒールが原因だとは限らない事が分かります。ただしヒールを履いて足指。足裏、足の甲の筋力のバランスが悪くなるのは事実です。

四足歩行で歩く多くの動物は「かかと」は地面に付けずに歩きます。その方が足のけりだしがしやすく走りやすいからです。

人間は進化の過程で二足脚で立つようになってから踵が地面に着くようになりました。

足の第一指の付け根(母指球)、第五指の付け根(小指球)、かかとの三点で体重を支えるのが理にかなっています。カメラの三脚や東京スカイツリーなど三点で支えるのが最も安定するからです。

しかし、本来の足裏の三点があるのにもかかわらず、靴やインソールで土踏まずの下から持ち上げるものが支流になり足指、足裏、足の甲の筋肉が退化してしまい筋バランスが崩れ外反母趾などの足の症状を引き起こしています。

正しい歩き方の基本

  1. つま先から着地
  2. かかとを付けて体重を乗せる
  3. 足首をしっかり伸ばして踏みける

外反母趾になっている人は足指、足裏、足の甲の筋肉が衰えてバランスが悪くなっているのでうまくいかない人がいますので、先ずはつま先立ち運動を行い筋肉を正常に戻してから行ってください。

外反母趾の人の正しい靴の選び方

①靴やインソールがなるだけ平らなもの

足裏のアーチを活性化するためにも、足裏と足の内底に隙間をあけアーチのバネ機能が起こるようにする。皆さんが履いている靴の土踏まず部分が足の形状にフィットするような靴やインソールだとすれば、フィットして心地がいい反面足裏のアーチ機能が働かず足指がうまく動かなくなりますので注意してください。

②足の指が自由に動く靴

指先部分が尖っているハイヒールは、痛みがある時には避けることをお勧めします。そもそも足指が窮屈なのはお勧めしません。

③つま先があまり上に持ち上がっていない靴底のたいなら靴

④靴の中で指を曲げた時にあまり甲の部分に圧迫感が感じない靴

まとめ

外反母趾の痛みの原因は、歩き方と靴が原因で足指がしっかり使えなく足の指や裏、甲の筋肉の低下やバランスが悪くなり痛みが出ます。なのでしっかりとした、歩き方と靴の選び方が改善のポイントになります。痛みは安静にしてるとだんだんなくなってきますので、痛みがひどい時にはあまり無理をせず生活してください。